令和3年11月東榮寺各種活動参加者へ送付した言葉
- toeiji
- 2021年11月1日
- 読了時間: 2分
緊急事態宣言が解除されました。ただ、世界中でコロナウィルスの再流行が起こっており、日本でも第6波の懸念があり、まだまだ感染対策を緩める状況にはなっていません。感染者数が下がった今、影響を受けた生業を元に戻す為や、第6波に備えた様々な準備をするべく、様々な関係の皆さまが苦労されていることが報道等から伝わってきます。
私たちはここであらためてこの1年半の自分を振り返ってみる必要があるのではないでしょうか?
たとえば、マスクの効果について、「あまり意味が無い」という話がコロナ前からあり、流行初期は懐疑的な話も聞かれました。ですが、今振り返ればどうでしょう。
私たちは自分中心に様々な思い込みをしてしまいます。「こうなれば良い」とか「こうならなくてはいけない」といった思いから自分に都合のより話を信じてしまったり、自分と違う考えを持つ人をことさらに攻撃、排除してしまいます。
仏教に『如実知見(にょじつちけん)』という言葉があります。仏のまなざしを表す言葉で、物事をありのままに見るという意味。自分の偏った思い込みを離れて、ものごとをありのままに、事実を事実として、ものごとの真相を正しく見極めるという事です。
私たちはこれが難しいということに気付かされたのでは無いでしょうか。
この約1年半のコロナ禍、私たちは苦しみの中にいます。辛い事が沢山ありました。先の見えない不安で時に他人を傷つけたり、配慮の無い行動をとったりしてしまうかもしれません。それに気がついて心を元に戻せる自分になりましょう。他人への気遣いを今一度考えてみてください。イラッとしたら深呼吸をしてみます。怒りにまかせた行動をとってしまったら深呼吸をしてその行動を省みましょう。もう少しです。
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