令和3年12月東榮寺各種活動参加者へ送付した言葉
- toeiji
- 2021年12月1日
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新型コロナウィルス感染症の新規感染者数が急激に下がっています。第6波の懸念もあり、まだ私たちの生活は制約の中にあります。そんな中、久しぶりに都内の曹洞宗宗務庁で開催された僧侶向けの研修会に出席してきました。講師は駒澤大学名誉教授の田上太秀先生。
その中で先生は仏典、現代科学の成果から、あらためて生老病死の四苦を以下のように示しました。
「生まれることは偶然である。」
「老いることは自然である。」
「病は突然である。」
「死ぬことは必然である。」
今ここにある命は偶然のもの。有り難いものであるということ。
そして常なるものは無い理から、老いることは自然であるということ。その中で病は唐突に、不意に、突然に、予告無しに襲うということ。死は長短の差はあっても必ず訪れる。生物学では死は終わりとはとらえず、つぎのものへバトンタッチして、新たなものの誕生と捉える。今存在する生物は過去の生物の死によってあるということ。
偶然に頂いた命だからこそ、自然に老いて行くからこそ一分一秒を大切にしたい。突然に私たちの生活を変えてしまった新型コロナウィルスは多くの悲しみ、苦しみを残しました。
ただ、私たちはこの一年半で様々な気づき、学びをした事と思います。先の見えない不安で時に他人を傷つけたり、配慮の無い行動をとったりしてしまった方もいたかもしれません。逆にそのような仕打ちを受けた方もいらっしゃる方もいるかもしれません。
イラッとしたら深呼吸をしてみます。怒りにまかせた行動をとってしまったら深呼吸をしてその行動を省みましょう。
もう少しです。
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